こどもたちが自分の「好き」を思いっきり楽しむことの大切さ
Maker’s Clubの目的
ミライの夢へつなげること
好奇心の対象は、多様であって当然です。
ですから、ここでは好奇心は「『ものづくり』に関係する何か」ということになります。
Maker’s Clubはどういう場所でしょうか?
- 自分の工作活動
- みんなの工作博物館
- 技術者との交流
- 機関誌
それらの位置づけと関係性は、このようになっています。
こども達は、自分の好奇心の矛先のものづくりに取り組みます。自分で独自に考えて試行錯誤し、それを仲間と共有することで相互に学び合います。ここに、Maker’s Clubの工学領域の専門家が、工作支援をします。
こどもたちの工作体験は、この「独自」「相互」のループをグルグルと回りながら、好奇心を追究していきます。
好奇心を究めるための3つの工夫
図1にあるように、主役はこどもたちの「独自・相互」の工作活動です。ここで、こどもたちはそれぞれの好奇心を究めていきます。「究める」とは、
「三省堂国語辞典 第七版」より
それらのことを知るためには、手を動かすだけの工作では難しいかもしれません。
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みんなの工作博物館
こどもたちは、興味のあるところにはトコトン突っ込んでいきますが、そうではないところには知らん顔の傾向があります。工作・技術の、様々な領域に触れて、多くの対象の中から、自分の好奇心を育てていってほしい。そのような、興味関心を「広げる」場所が、みんなの工作博物館です。
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技術者との交流
好奇心の対象となっているものづくりの先に広がる世界や日常、醍醐味にふれることで、「未来への想像力」を育てます。
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機関誌
まだ、公開で来ていませんが、こども達の工作日記の掲載、かつどうほうこくだけでなく、工作の背景となる知識を理解したり、工作記事で工作を楽しんだり、と、工作体験と知識・スキルを繋ぎます。技術者からこどもたちへのメッセージ「夢へのバトン」も掲載します。
保護者も、子育て、キャリア支援を学び、繋がります。
過去を振り返るのではなく、今とミライを見つめて、目的のために今何ができるのかを考え、実践するアドラー心理学に基づく子育てセミナー、色彩心理カウンセラーによる、色を手掛かりにこども達とのコミュニケーションや対人関係の困りごとに解決策を見出すセミナー、親同士がつながる「つながるママカフェ」などを提供中。
こどもの工作を通じて、大人達もつながり、笑顔になって行きます。
解決すべき課題もあります
ものづくりの好きなこども達の好奇心は、本当に多様で、その専門領域は、あちらこちらに広く亘っています。
その上、その時間的変化も多様です。
ひとつことをじっくり何か月もかけて取り組むこどもメイカーもいれば、あれこれと、ものすごい速さで移り変わっていくこどもメイカーもいます。
こどもたちの多様な好奇心を受け止め、育てていくために、Maker’s Clubのカバーできる専門領域をもっと広げていくことが今後の課題です。
自分で「好奇心を究めること」が、こどもたち自身の未来を創る。
Maker’s Clubで、工作を使って「好奇心を究める」体験をすることの、意味についてかきました。
今回のコラムは、
「なぜ工作なの?」「工作体験がなぜ未来につながるの?」
という疑問に対する、一つの回答です。
最後に、サイトのトップページにも掲載されている、Maker’s Clubのコンセプトを書きます。
とにもかくにも、こどもたちが、自分自身の好きを思いっきり楽しむことが大切です。