多くの方が、組織の中で生きています。仕事であれば、企業などの所属機関、プライベートであれば、地域社会や、こどもたちの学校の保護者会、家族そのものも組織の一つの形です。
キャリア開発読書会「キャリア開発24の扉」では、「組織の中で、自分の能力を、自分らしくいきいきと生きること」、「個人と組織がともに成長していくこと」のために必要な知識や実践方法を、書籍を読みながら、学び合う読書会です。
読書するだけではなく、皆で、語り合い、理解を深め、考えを共有し合うことができます。
「個人と組織の共生」の視点とスキルを持って、自分の想いを、周囲の人や組織と共有し、働くことで自分の夢をかなえるという選択肢を見つめます。
【オンライン】キャリア開発読書会「キャリア開発24の扉」
「キャリア開発24の扉」を巡る旅にようこそいらっしゃいました。
さあ、24種類の図で構成された参考図集「組織と仕事と人と心と」を、自分にとってのキャリア発達を考えるためのガイドブックとしながら、それぞれの自分らしさを大切にしたキャリア開発の旅へ、仲間と共に出発しましょう。
概要
参加者が持っている同じ書籍を交代で音読しながら、読んで気付いたこと、分からないこと、思い出したこと(経験)などを参加者全員で話をしながら進んでいきます。どこまで進むかは、その日次第です。
《セミナー形態》zoomオンライン
《書籍》小野田他、”キャリア開発24の扉~組織・仕事・人・心を考える必携ガイド”、生産性出版(2011)
※テキストは各自でご準備ください。
※テキストが手に入らないかたは事前にご連絡ください。
《参加費用》500円(税込み)
【こんな方におすすめ】
- 自分の働き方、仕事人生について考えていきたいかた
- 組織の中での自分の活かし方を知りたいかた
- 自分らしく働くためのヒントが欲しいかた
- 企業や組織で人事、人材確保、人材育成に取り組んでいるかた
- キャリア開発に関心のあるかた
- 経営者・管理者
【今回の内容】
- プロローグの章(p.1~(p.7))
- ようこそ~キャリア開発の旅へ
- 自分のキャリアを考える手がかりに
- 24の扉の巡り方~この本の構成
日時 |
2020年12月の土日のいずれかの日(具体的には参加希望者と調整)
2時間
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会場 |
オンラインシステムZoomにて開催
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参加料 | 500円 (お申込みの方へは入金先をお知らせいたします) |
定員 | 10名(先着順) |
進行 | 中谷敬子 *Maker’sClub代表/2級キャリア・コンサルティング技能士 |
※テキストが手に入らないかたは事前にご連絡ください。
個人と組織の共生のための24図への想い
Maker’sClub代表 中谷敬子
私の実体験。3年間の企業研究員生活と挫折と挑戦。
自分の夢や思いを大切にすればするほど、現実とのギャップに悩む機会も多いと思います。私自身もそのようなひとりでした。
物理を専攻して学部卒で重工メーカーの研究部門に研究員として就職しました。丁度バブルの頃だったので、「自分は何がしたいのか?」「どのようにありたいのか?」など、全く考えずに、夢だった『研究所』に就職できたことで大喜びしていました。
就職先は重工メーカーなので、研究所では、物理学よりもむしろ工学がみんなの共通言語でした。上司は「2年間は勉強期間。しっかり勉強しなさい」と言って下さる方で、研究所の方々を先生にして、私は多くをOJT(On Job Training;仕事をしながら必要なことを体験とともに学んでいくこと)で、知識と経験を積みました。
2年目に入るころ、事業所研究で、タンカーやダムの飯場、焼却炉の煙突などの数値計算を担当していくうちに、学部の頃の専門であった物性物理のアプローチである、「原理原則」「メカニズム」に着目した材料特性や構造強度発現が、大切だと思い、研究提案を始めました。卒業したゼミの先生や、大学の研究室に教えを請いながら、企業研究テーマに採用してもらうための独自の研究を始めました。しかし、なかなか採用されず、そのうちに「私のしたいことは、ここではできない」という思い込みや、「私の能力ではダメだ」という自己肯定感の低下で、悩み始めました。
そして、3年目。もう一度学び直そうと決心して、会社を辞めて、大学院を受験。力及ばず1年間の研究生生活ののち、大学院で学び始めました。
もし、「個人と組織の共生」を知っていたら、、、
この私のキャリア・ストーリーに、私は後悔はありません。よくやったなと思います。自分の想いに真っ直ぐに向かい、多くの人達に支え、導いていただきながら、自分の夢への一歩を踏み出しました。
今の自分の人生があるのは、あの3年間があったからだと思うので、あのような体験と出会いに感謝しています。
ただ、もし、「組織の中で、自分の能力を、自分らしくいきいきと生きる視点を持っていたら」どうなっていたんだろう?と考えることはあります。
キャリアカウンセリング、組織と個人の共生の概念を学び、多くの方たちのキャリアデザインのプロセスに寄り添ってきて、あの研究所をやめてから30年経って、振り返ってみると、あの時の自分に見えていた景色とは違う景色が見えてきます。
自分の夢に一生懸命な新入社員を、上司はじめ周りの人達は、できる範囲で応援してくれていたことに気づきます。ひたすらに一生懸命で誰も分かってくれないと決めつけて、がむしゃらに頑張っていた私に、今の私は、思わず声をかけたくなります。
「『個人と組織がともに成長する』ということができる」などとは思ってもいなかった私でした。組織が自分の夢を潰そうとしていると思っていたようにも思います。あの時の私が、そのような視点を持ち、もっと、自分の想いを、周囲の人に分かりやすく説明する力を持っていたら、組織の中で、自分の夢をかなえるという、今とは違うけれど、今と同じくらいワクワクする展開があったかもしれないと、今なら思います。
24図は、組織と個人が、妥協ではなく、尊重し合い進むことを可能にします。
24図は、次の本で紹介されている、個人と組織がともに生き生きと成長していくための考え方やスキル、アプローチの仕方を分かりやすい図を示しながら紹介するものです。
編著:小野田博之/監修:横山哲夫/発行:生産性出版/税別2,800円
24図、24の扉は一言でいえば、
仲間と一緒に、キャリア発達の地図を片手に、24の図をめぐる旅を楽しみましょう。
Maker’sClub代表 中谷敬子