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子育てセミナー

実践的アドラー心理学セミナーのツボ#3

この記事は約4分で読めます。

ここでは、開催された「実践的アドラー心理学セミナー(ELS)(第1期)」の内容から、スライドを抜粋してワンポイントレッスン♪

実施概要

日程:2020年6月20日(土) 10:00-12:30
テーマ:適切な「ものの言い方」
ワンポイント:自分の言い方の癖を知って、工夫してみよう

言い方の癖を知る

自分の「ものの言い方」の傾向を知る

言葉と同じように、「ものの言い方」も、小さな時から、家族や周囲の人たちとの関わりの中で覚えて行きます。

「ものの言い方」が「言葉」とちがうのは、その人らしさ(個性)や、おかれた環境によって、その人が、自分に合うと感じるスタイルの「ものの言い方」を選んで自分の癖とするという点です。

今回のセミナーでは、「ものの言い方」に関する質問シートを使って、参加者ひとりひとりが、自分の「ものの言い方」の傾向と向き合いました。アサーションでもよく知られている「主張的(アサーティブ)」「非主張的(ノンアサーティブ)」「攻撃的(アグレッシブ)」などの4つの表現を見ていきながら、それぞれの表現が、どのような結果を生み出すかについても見ていきました。

ポイント:アサーティブ(主張的)な話し方をしよう

4つの話し方のタイプ

自分と相手の主張をどのように扱うかによって、話し方のタイプは4つに分かれます。いかにまとめました。

I’m OK I’m NOT OK.
You are OK. アサーティブ(主張的) ノンアサーティブ(非主張的)
You are NOT OK. アグレッシブ(攻撃的) (復讐的)

自分も相手も大切にする、「アサーティブ・コミュニケーション(主張的な対話)」をすることが大切です。

アサーティブ・コミュニケーションとは?

「ものの言い方」で触れた「アサーション」とは、対話をする時に、相手を大切にするだけでなく、自分の事も大切にするという態度のコミュニケーションスキルです。

アサーションは、「You are OK.」と同時に、「I’m OK.」も大切にするコミュニケーションです。

アサーションを習得することによって、相手に不快な思いをさせずに、そして、同時に、自分の主張を相手に伝えることができるようになります。

実際にありがちな場面

アサーションは人権

こどものころに、相手の気持ちを一番に考えるようにという対話態度を教えられる傾向が必要以上に強いと、自分の事を後回しにしてしまう対話態度に繋がります。

その場合、「You are OK.」なのですが、「I’m NOT OK.」となってしまうのです。

アサーションは、人権の一つともいわれます。自分が自分らしくあるための権利です。

ノンアサーティブの言い方が癖の人が陥りがちな場面

相手に気を遣って、相手ばかりを大切にして、自分の主張を後回しにしてしまうコミュニケーションが癖になっている、「ノンアサーティブ(非主張的)」タイプの人が陥りがちなことについて、触れておきます。

コミュニケーションの場面で、相手が相手自身の主張をしてきたときに、「あ、自分の意見を言わなきゃよかった」「相手を怒らせてしまったかも」と、取り越し苦労に思い込んで委縮する必要はありません。

自分がアサーティブに話して良いように、相手にもアサーティブに発言していい権利があるからです。

相手は、あなたを攻撃してきたのではなく、自分の意見を主張しているだけなのです。

対等な関係で相手を大切にすると同様に自分の事も大切にしてみてください。

口調の工夫

子供と接するとき、ついつい「命令口調」になっていることがあります。「私は命令なんてしませんよ『~してください』と頼んでいます」。これも、丁寧ですが、命令口調です。英語にすると、please(プリーズ)を付けた、命令文です。

「してくれませんか?」 「してくれると嬉しいです」

という「お願い」の表現を工夫してみましょう。

これからの社会では、アサーティブなコミュニケーションスキルが必須

これからの社会では、アサーティブなコミュニケーションスキルが必須となります。これまでの「ツーカー」なコミュニケーションが通用しない社会になるからです。一世代前(親)の時代の常識、共通認識が、次の世代(こども)の時代には通用しない時代です。文化も世代も流動的で統合的な社会になります。

自分の気持ちを自分の言葉できちんと伝え、相手から言われたことも理解して、かつ、嫌なことや嫌と、相手を傷つけることなく伝えることができる、そういうコミュニケーション力をこども達に伝えるためにも、まず、親である私たちが「アサーティブなコミュニケーションスキル」をみにつけることが大切です。

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