Maker’s Clubみんなの工作博物館
工作しよう

【報告】PBL体験教室・紙飛行機実験編~筒ロケットをより遠くへ飛ばす~

この記事は約3分で読めます。

2019年12月29日

ブラックボックスではない、基礎基本のもの創り体験が、夢をかなえる頭とタフさを育てます。

概要

日時・場所

  • 日時:2019年12月29日
  • 場所:CREATE:堺筋本町教室
  • 対象:小中学生とその親御さん
  • 参加費:500円

内容

 とてもシンプルな形の筒型の紙飛行機を使って、PBL (Project based learning) 実習の楽しさを味わいます。それぞれが着目する飛行における「達成目標」に向かって、試行錯誤と議論を繰り返しながら、試行錯誤する面白さと達成感ある楽しさを味わいます。

当日の様子

PBLとは?

 まず、PBLとはどういう活動なのかを知るところから始まりました。「僕は不器用だから、上手くできないと思う」というつぶやきに、「こういう方法だと上手く飛ばないということが分かりました」というのも、立派な成果、大成功なんだよ、という説明に、少し笑顔になるYくん。一生懸命な努力家だけに、先を読んで不安になっていたようです。

達成目標を決める


 「何を目標にして実験をするか」を話し合って決めました。

  • 高く
  • 遠く
  • 早く

投票の結果、「より遠くに飛ばす」を目標にしました。

方法を決める

 次に、「より遠くへ飛ばす」ために、何に注目するかを決めました。「何でも好きなものでいいよ」。答えのない課題、自分で選んで決める課題に、不安を感じているのがこちらにも伝わってきます。最終的には、「飛ばし方」「重りの重さ」に着目して、分担して実験することにしました。

実験開始!

 目的と方法が定まると、思い思いに、実験に取りかかりました。飛行機が思ったより、遠くへ飛び、用意していたメジャーでは計測できなくなってしまいました。K君は、小学校の体力即敵の時のことを思い出して、ビニール紐で計測するアイデアを思いつきました。30cm定規しかなかったので、30cmぐらいになるまで、折りたたんで、本数を数えて、二けた×二けたの掛け算。お母さんから、「思わぬところで、計算問題解くことになっちゃったねー(笑)」という冷やかしの声に、はにかみ笑顔のK君。

 「僕は不器用だから」と言っていたY君は、取り越し苦労屋さんでした。頭の回転が速く、次々に工夫するアイデアが出てきます。投げ方にスナップを聞かせたり、前へす~っと押し出したり、色々と工夫しては、「聞いて!聞いて!」と教えてくれます。また、「なぜそうなるのか?」の仮説を立てるのがとても上手で、お母さんも驚いておられました。

 お兄ちゃんと一緒に参加した、小学2年生のY君は、紙飛行機を飛ばしたことが無いということで、紙飛行機に夢中!全力で紙飛行機を飛ばしていました。初めのうちは、力が強すぎて、紙飛行機は、右の壁に衝突、左の窓に激突と、そのたびに走り回っていました。そのうちに、コツを掴んで、まっすぐ遠くに飛ばせるようになりました。

結果の整理

実験が終わって、それぞれにデータを集めたら、次は、結果の整理と考察です。おとなでは思いつかないような視点からの考察のアイデアに、大人が本気で計算する一幕もありました。

発表会

最後は、それぞれの実験結果を発表しました。発表の後は、質問タイムがあり、みんなしっかり答えていました。自分の頭で考えて導き出した結果だからこそ、思いがけない質問にもしっかり答えられたのだと思います。
 発表会の最後は、お母さんたちから、一言ずつコメントをもらいました。

タイトルとURLをコピーしました