第3回語りに学び問いから動くラウンドテーブル
~道なき道を拓いた女性技術者に学ぶキャリアの選択~
2025年10月11日(土)、アットビジネスセンターPREMIUM新大阪にて、JWEF関西部会とNPO法人メイカーズクラブの共催によるラウンドテーブルを開催しました。理工系分野でキャリアを築いてきた3名の女性が登壇し、それぞれの歩みを通して「キャリアをどう描き、生きていくか」を語り合いました。
登壇者紹介
■ フロントランナー
佐藤 由香利 さん(ウエルネスコーチ/元化学品メーカー研究・管理職)
化学メーカーで研究・開発・品質保証・製造まで幅広い部門を経験され、社内初の育児休暇取得や女性管理者としての単身赴任を切り拓かれました。定年後は研究部門で業務プロセスの改善を推進。現在はウエルネスコーチとして、健康と生きがいの両立をテーマに活動されています。
■ 実践ランナー
石田 あずさ さん(キャタピラージャパン合同会社 油圧ショベル開発本部 機体制御設計部長)
「大きな重機をつくりたい」という思いから入社し、エンジン開発・車両設計・安全環境管理などに従事。結婚・出産・育児を経ながらキャリアを継続し、現在は開発部門の部長として活躍。女性エンジニアネットワークの立ち上げにも尽力されています。
■ 実践ランナー
中谷 敬子 さん(NPO法人メイカーズクラブ代表/大阪公立大学工業高等専門学校 教授)
学部卒で企業研究員として出発し、その後大学院で博士号を取得。4人の子育てと仕事の両立に悩みながらも挑戦を重ね、「自分らしく生きる」マインドセットを育む工作・キャリア体験の場を仲間とともに創り、4年前にNPO法人メイカーズクラブを設立。次世代の挑戦を支える活動を広げています。
当日の様子
それぞれの登壇者が、自身のライフラインを示しながら、プライベートとキャリアの足跡について語りました。研究現場での苦悩や転機、家庭との両立、そして次世代への思いが丁寧に共有され、参加者の皆さまが自分の経験を重ね合わせて聞き入る姿が印象的でした。
また、男性の機械設計技術者による現場エピソードも紹介され、議論がいっそう深まりました。現場での部下育成の難しさ、キャリア継続の視点、「自分らしさ」を保つうえでの健康の大切さなど、実務に根ざした具体的なお話が多くの気づきにつながりました。
終了後のランチ交流会では、ウェルネスをテーマに健康や日々の暮らしに関する対話が自然と広がり、穏やかで温かな時間となりました。
まとめ
今回のラウンドテーブルは、「語りに学び、問いから動く」というテーマのとおり、語りが新たな問いを生み、その問いが次の行動へつながる機会になりました。道なき道を歩んできた経験は、働く女性に限らず、すべての世代にとって「自分らしく生きる」ためのヒントを与えてくれたと感じています。

