【報告】大阪市立長谷川中学生のものづくり体験:工具を使って組み上げるドリフトカー制作

【報告】大阪市立長谷川中学生のものづくり体験:工具を使って組み上げるドリフトカー制作

大阪市立長谷川中学校ものづくり体験の概要

2025年12月11日(木)、大阪市立長谷川中学校にて、大阪市総合教育センターとの連携により、メイカーズクラブによるでは、モーターを用いたドリフトカー制作に取り組みました。
配線作業を含む内容のため、ワイヤーストリッパー、ニッパ、ドライバなど、実際の現場でも使われる工具を用いて作業を進めました。

はじめに、工具の名称と使い方、安全上の注意点を確認したうえで制作を開始しました。
被覆を適切な長さで剥く、導線をそろえる、端子に確実に固定するなど、どの工程も正確さが求められます。

モーターと電源をつなぎ、車体が動いた瞬間には、静かだった教室にほっとした表情や小さな歓声が広がりました。
単に組み立てるだけでなく、「なぜ動くのか」「配線が違うとどうなるのか」といった問いを持ちながら取り組む姿が印象的でした。

製作プロセス

生徒たちは手元をじっと見つめ、慎重に作業を進めていました。今回の活動では、工具を使う責任感ものづくりに向き合う集中力の両方を育む時間となりました。中学生ならではの段階として、実社会の技術や仕事につながる体験や気づきを意識した授業になるよう工夫しました。

  

ワイヤーストリッパーを使い、配線の被覆を丁寧に剥いたり、ニッパやドライバを使い、車体とモーターを組み上げる作業、節目節目でこまめに動作確認を行いながら、仕上がりを確かめるなど丁寧な作業が、後の素晴らしい走りに繋がりました。

試走と振り返り:想定を超える走行に広がる驚き

完成したドリフトカーは、同じ基本構造をもとにしながらも、配線の取り回し、モーターの配置、装飾の有無などにより、一台一台異なる表情を見せていました。試走を通して、自分の工夫が走り方にどう影響するかを確かめることができました。完成後は、教室内でドリフトカーの試走を行いました。床にそっと置き、電池ボックスをONにすると、車体は想定以上に軽快な動きを見せ、滑るように方向を変えながら走行しました。生徒自身も驚いた様子でしたが、その動きを見守っていた先生方からも驚きの声が上がりました。

試行錯誤と対話から生まれるオリジナリティ

制作の途中では、講師と生徒との間で「ここはどう動くのか」「配線を変えると何が起きるのか」といったやり取りが自然に生まれました。一方的に手順を教わるのではなく、実際の動きや結果を確かめながら意見を交わすことで、生徒自身が次の工夫を考えていく場面が多く見られました。試走を重ねる中で、車体のバランスや配線の取り回し、部品の固定方法などにそれぞれの考えが反映され、同じ教材から出発しながらも、完成した作品は一台一台異なるものとなっていきました。

講師との対話と試行錯誤を通して、子どもたちが主体的に工夫を積み重ねていく過程そのものが、今回の学びの大きな成果となりました。

作品ギャラリー:それぞれの工夫が表れたドリフトカー

赤い車輪が印象的なモーターカーです。シンプルな構造ですが、モーターの力を輪ゴムで後輪に伝える仕組みをしっかり作り、安定して走る設計になっています。黄色と木の色の組み合わせも明るく、スピード感のある車に仕上がりました。


赤色尽くしの情熱的なボディが特徴のモーターカーです。車体の土台を広くとり、モーターと電池をきれいに配置することでバランスよく走るように工夫されています。色使いも含めて、Simple is Best!な作品です。


車の上にキャラクターが乗った、遊び心あふれるモーターカーです。モーターで動く乗り物に「ドライバー」を乗せるという発想がユニークで、動くとまるでキャラクターが運転しているように見えます。飾りや配置にも工夫があり、楽しいストーリーを感じさせる作品になりました。

大阪市総合教育センターとの連携と、体験を未来へつなげる学び

本実践は、本実践は、大阪市総合教育センター(大学連携グループ)とNPO法人メイカーズクラブが連携して実施したものです。学校の先生方との綿密な事前調整のもと、子どもたちの興味の広がりを未来の学びへ橋渡しする場として設計されました。

少人数環境を活かし、生徒一人ひとりに講師、先生方が寄り添い、語り合いながら、自分らしいオンリーワンをつくるモノづくりの喜び、そして社会とのつながりを感じられる実践となりました。

企画概要(中学生・ドリフトカー制作)

  • 実施日:2025年12月11日(木)

  • 会場:大阪市立長谷川中学校

  • 対象:中学1年生・2年生

  • 参加人数:計11名(中学1年生:6名、中学2年生:5名)

  • 実施時間

    • 3・4時間目 10:40~12:20(中学1年生)

    • 5・6時間目 13:30~15:10(中学2年生)

  • 内容
    モーターを用いたドリフトカーの制作と試走
    (配線作業、組立、動作確認を含む)

  • 使用教材・工具
    モーター、レバー付き電池ボックス、工作キット、折紙。
    ワイヤーストリッパー、ニッパ、ドライバ等の工具。

  • 連携:大阪市総合教育センター(大学連携グループ)

  • 協力:(株)インターアクト・ジャパン

  • 指導・運営:NPO法人メイカーズクラブ

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著者プロフィール

技術者を夢見る、ものづくりの好きな小中学生を対象に、自分で考え工夫する頭と専門知識につながる基礎の基礎を学べる工作体験、そして、技術者との交流による心と夢の成長の機会を提供しています。 こどもたちが、自分の工夫と試行錯誤いっぱいの工作体験で、人生を幸せに生き抜いていくための、「自分の頭で考える力」と「タフな心」を楽しく身につけていけるよう手助けをする、工作支援の活動です。 親子で、みんなで繋がって「好き」と「みらい」をつなぎ育てていきましょう。