【報告】大阪市立長谷川小学校での折り紙体験ー折紙の楽しさを未来に繋ぐ

【報告】大阪市立長谷川小学校での折り紙体験ー折紙の楽しさを未来に繋ぐ

大阪市立長谷川小学校 折り紙ツリー&万華鏡ワークショップ実施報告

2025年12月1日(月)、大阪市立長谷川小学校にて、大阪市総合教育センターとの連携により、メイカーズクラブによる折り紙体験教室を実施しました。対象は小学校1~4年生7名、5・6年生6名の計13名です。

折り紙を通じて「形が立ち上がる不思議さ」や「自分の工夫が作品になる達成感」を味わいながら、未来につながる学びを体験してもらうことを目的に、少人数ならではのていねいな実践として実施しました。

授業のはじまり:講師よりご挨拶

はじめに、子どもたちが安心して活動に入りやすいよう「今日の流れ」と「これから作るもの」について説明しました。折り紙は紙を折るだけの遊びのように見えますが、色や配置の工夫で作品が大きく変化する面白さ、立体が生まれる驚きなど、多くの魅力があることを紹介しました。

輪飾りでつくる「マイツリー」:1~4年生(7名)

3時間目は、輪飾りユニットを使った「オリジナルツリー」づくりに取り組みました。事前にメイカーズクラブが用意したユニット折り紙のツリーに、児童たちは自作したパーツやシールを自由に貼り付け、個性豊かな作品へ仕上げていきました。はじめての折り方に悩む子もいましたが、担任の先生・センターの先生方と一緒に机を回りながら、一人ひとりのペースに合わせて進めることができました。「もっと飾りたい!」という声が上がるほど、表現する楽しさを感じてくれている様子でした。

それぞれの創造力が形になっていきます。

「小さなサンタをくつしたのなかにいれたよ♪」と工夫を教えてくれる人や、ユニットおりがみのリースに型抜きで穴をあけて、色々な色が穴から覗くように工夫する人、プレゼントの飾りを自分で作った人。みんなで一緒に作ったユニットおりがみの飾りから始まって、それぞれが自分の好みのおりがみ飾りを創って、世界に一つだけのオリジナルクリスマスツリーが出来上がっていきます。

ギャラリー 子ども達の作品(小学1~4年)

ユニット折り紙で「万華鏡」づくり:5・6年生(6名)

5時間目は、ユニット折り紙を用いた「万華鏡」づくり。折り筋の正確さや色の選び方が作品に大きく影響するため、集中力が求められる工程でした。児童たちは自分のペースで静かに手を動かしながら、「どの色にしよう?」「これ知ってる、得意!」と積極的に工夫していました。
ユニット折り紙の折り工程を確認しながら制作したり、色を選びながら万華鏡のパーツを折っていったりと、すごい集中力で取り組みました。完成した作品とともに記念撮影する子ども達は、表情とともに、色と形に“自分らしさ”が光り輝く時間となりました。

折る・組む・試すプロセス

まずは同じ形のユニットを一つずつ折り、折り筋や角をそろえる作業から始めます。指先を見つめながら静かに折り進める姿が印象的でした。既に作ったことがある人もいて、友達に教えてあげたり、ふたつめに挑戦したりと途切れることなく、集中していました。

折りためたユニットは、向きや差し込み方を確かめながら少しずつ組み上げていきます。平面だった紙が立体的につながり、円形の形になり、回転させることができます。完成した万華鏡を手にした子どもたちは、色の並びや見え方の違いを確かめながら、自分の工夫が形になる面白さを実感していました。
折り紙を通して、つくる過程そのものを楽しむ時間となりました。


折り紙の「未来につながる力」:講師が伝えたこと

授業の終わりには、折り紙が単なる伝承遊びではなく、社会のさまざまな領域で役立つ「未来の技術」と深く結びついていることを、
実例とともに紹介しました。

  • なまこ折り(トラス構造):医学分野で、血栓除去デバイスの構造として応用
  • ミウラ折り:人工衛星の太陽光パネルの折りたたみ・展開に利用
  • 宇宙ヨット「IKAROS」:折りたたみ可能な帆の展開システムとして活用

子どもたちは「折り紙が宇宙で使われているの?」と驚きながら聞き入っており、
今日の体験が未来の学びにつながる瞬間を共有できました。

大阪市総合教育センターとの連携と、体験を未来へつなげる学び

本実践は、本実践は、大阪市総合教育センター(大学連携グループ)とNPO法人メイカーズクラブが連携して実施したものです。学校の先生方との綿密な事前調整のもと、子どもたちの興味の広がりを未来の学びへ橋渡しする場として設計されました。

少人数環境を活かし、児童一人ひとりに寄り添いながら、折り紙の不思議さ、工夫して形にする喜び、そして社会とのつながりを感じられる実践となりました。

企画概要

  • 実施日:2025年12月1日(月)
  • 場所:大阪市立長谷川小学校
  • 対象と実施内容:
    • 輪飾りユニットを用いた「マイツリー」づくり(1〜4年 7名(3限))
    • ユニット折り紙による「万華鏡」づくり(5・6年 6名(5限))
  • 連携:大阪市総合教育センター(大学連携グループ)
  • 協力:(株)インターアクト・ジャパン
  • 指導・運営:NPO法人メイカーズクラブ

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著者プロフィール

技術者を夢見る、ものづくりの好きな小中学生を対象に、自分で考え工夫する頭と専門知識につながる基礎の基礎を学べる工作体験、そして、技術者との交流による心と夢の成長の機会を提供しています。 こどもたちが、自分の工夫と試行錯誤いっぱいの工作体験で、人生を幸せに生き抜いていくための、「自分の頭で考える力」と「タフな心」を楽しく身につけていけるよう手助けをする、工作支援の活動です。 親子で、みんなで繋がって「好き」と「みらい」をつなぎ育てていきましょう。