概要:
- 日時:2023年12月2日(土)
- 実施形式:オンライン開催
- 主催:匠サロン・CYT(Craft Youth Team)
- 講師:中谷敬子(NPO法人メイカーズクラブ代表)
- 参加者:CYTメンバー(高専生・大学生・若手社会人)
理工系分野でキャリアを歩む若者たちが、自らの進路選択を見つめ直す機会として開催された今回のキャリア勉強会では、「25歳での自主退職体験」と「組織論」をテーマに対話が行われました。
講師の中谷は、自らが初職をわずか3年で退職した経験について、当時の悩みや決断の背景を共有。その体験を、キャリア論と組織論の視点から再解釈し、「個人と組織の共生」について語りました。その振り返りの中には、「個人の成長と組織に服従することが対立関係に感じられていた。このことが、致命的なことだった。」と語りました。しかし同時に、致命的な『正しいとは言えない理解』ではあったが、それを自分の目的に照らしてポジティブな行動に移した点は評価できるとしました。
企業が市場に適応して製品やサービスを社会に実装するように、個人もまた、自らの価値観と環境に適応しながらライフキャリアを築いていきます。こうした構造を踏まえながら、参加者との活発な意見交換が行われました。
とりわけ、現役のCYTメンバーからは「働くことの意味」や「組織に属する不安」、「自分らしさを活かす選択」などについて率直な意見が交わされ、世代を超えた視座の共有が実現しました。
参加者の声(抜粋)
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「“辞めたこと”をポジティブに語る姿が印象的でした。私も、選択に迷っている時に今日の話を思い出したいです」
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「組織に馴染めないとき、”ダメな自分”と責めていたけれど、環境との相性という考え方に救われました」
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「技術者でもキャリアを自分でデザインしていいんだと、勇気をもらいました」