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実施概要
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日時:2023年8月27日(土)
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形式:ハイブリッド開催(対面+オンライン)
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主催:メイカーズクラブ 匠サロン × 学生チームCYT
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会場:メイカーズクラブ サロンスペース(オンライン併用)
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講師:中谷敬子(はたかち標準講習認定講師、厚労省キャリアコンサル手イング技能士更新講習認定講師)
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参加者:7名(CYT(社会人・学生):北条瑠奈、平子真衣、石田大輔、中谷允則、藪淑乃/MC(社会人):石田あずさ、中谷敬子)
①はたかちワークショップ
内容と目的
本ワークショップでは、「働くとは何か?」「自分にとっての“価値ある仕事”とは?」を考えるために、「はたかちカード」を用いた対話を行いました。
参加者一人ひとりが、自身の内的キャリア(=大切にしたい価値観)と向き合いながら、他者と共有することで、多様な視点と深い学びを得ることができました。
ワークショップの特徴
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カードを使った自己探究
→ 「役に立ちたい」「安心感」「変化がある」など、個人が重視する価値観をカードで可視化し、言語化。
→ 他者との比較ではなく、「自分らしさ」に気づく場として活用。 -
異世代・異立場の対話による気づき
→ 高専生から社会人までが、働く価値観を対話形式で語り合い、共通点と違いの両方を認識。
→ 世代を越えた共感と刺激が生まれました。
②匠サロンからの実践知提供
学生の一人が「社会に出て責任を果たせるか不安」と語ったことを受け、女性技術者であり管理職でもある石田あずささんが、自身の職場でのマネジメント経験を交えた話題提供をしてくださいました。
「責任を果たす」とはどういうことか? という問いに対し、参加者それぞれが向き合い、「無責任でありたくない」という共通の思いから多様な解釈と対応の在り方が共有されました。
参加者の声より
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「カードを通して、普段は意識していない自分の価値観を深く見つめ直すことができた」
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「社会人の話を聞いて、“責任を果たす”って一人で抱えることじゃないんだと感じた」
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「違いに出会うことが、対話の始まりになると実感できた」
本事業に込めた思い(講師・中谷敬子より)
私にとって「はたかちカード」との出会いは、育児と自己実現の狭間で苦しんでいた2011年でした。「なぜ分かってくれないのか」と組織への怒りを原動力にしていた私が、ようやく気づいたのは、個人と組織が共に生きる“共生”の道でした。「はたかち」はその一歩を支える地図であり、問いを共にする仲間との語り合いから自らの中で現れる指針こそが実践の力となる価値観です。
謝辞
本事業は、令和4年度 キャタピラジャパンSTEM賞 奨励金の助成を受けて実施されました。ここに記して深く感謝申し上げます。