メンバーの中に、防災にとても詳しい小学生のK君を中心に、災害に備えて自分たちができることを話し合い、ジュニア防災検定に挑戦することになりました。
この記事では、防災についての勉強会、家族防災会議、そして、メンバー全員で取り組んだ防災自由研究の中間報告までの2週間の取り組みを紹介します。
12月のあおう会
- 12月5日 オンライン防災勉強会
- 防災について学ぶ・自由研究を何にするか話し合う
- 防災セミナー
- 12月6日~12月18日 自由研究のための個別調査
- 個別調査研究二つのチームに分かれて、調査研究(対面)
- 12月19日 オンライン防災会議
- 個別調査研究の報告と話し合い
- 家族防災会議報告
12月5日 オンライン防災勉強会
防災について学ぶ・自由研究を何にするか話し合う
最近の災害、特に地震について、話し合う
「防災」について話し合おう。
初めのうちは、それぞれの「知識」の披露がメインの様子でした。しかし、もし、本当に大地震が来て、津波に襲われたらどうするのか?地震や台風の体験談を語ってもらううち、だんだんと、災害が自分たちの身近にあるという空気が生まれました。
近畿地方の最近の災害
近畿地方の大きな地震と言えば、1995年1月17日の兵庫県南部地震、阪神淡路大震災です。
この災害による人的被害は、死者6,434名、行方不明者3名、負傷者43,792名という戦後最悪の極めて深刻な被害をもたらし(消防庁調べ、平成17年12月22日現在。)、施設関係等被害の概要について、住家については、全壊が約10万5,000棟、半壊が約14万4,000棟にものぼったと報告されています(*1)。
(*1)内閣府 阪神・淡路大震災教訓情報資料集阪神・淡路大震災の概要)
最近では、2018年6月18日午前7時58分に、大阪の北部を震度6弱の揺れが襲いました。直下型地震であったため、甚大な被害が出て、死傷者もありました。また多くの交通機関が運転を見合わせたため、通学・通勤で電車に乗車していた多くの人達が電車に閉じ込められたり、家に帰るのが難しかったりしました。
具体的な地震の話を聴いて、次第に、両親から聞いた震災の話や、自分自身が通学中に電車に閉じ込められた時の気持ちなどを思い出してきた子どもたちでした。
子どもたちの話し合いから
- 緊急避難用のリュックを準備していない
- 家のペットは避難の時はどうするのか?
- 去年の地震の時、電車通学中で、電車に閉じ込められて、たくさんの携帯が鳴り不安だった
2020年最後の取り組みとして、家族も巻き込んで災害に備えることになりました。
ジュニア防災検定
12月の防災に関する防災活動では、「ジュニア防災検定」を受験することにしました。
ジュニア防災検定とは、単なる資格試験ではありません。「ジュニア防災検定」は、筆記試験だけではなく、家族防災会議レポート、防災自由研究の3つから構成される、実践型・体験型の検定試験です。
子どもたち自身が災害に対する備えが甘いと感じたところから出発して、調べ学習をしながら知識を深め、体験的な学びを重ねていくことを目的として、今回、ジュニア防災検定を受験することにしました。
今回のあおう会では、Maker’s Clubスタッフが講師となって、「わたしの防災(一般財団法人防災教育推進協会)」を教材としながら、災害、防災について学びました。
家族会議のテーマ
今回のあおう会には、親御さんたちにもご参加いただきました。子どもたちは、あおう会の仲間同士の話し合い、家族同士の話し合いの中で、家族で避難する場所を決めるだけでなく、それぞれのメンバーが実施するそれぞれの家族会議のテーマを決めました。
メンバーの家族会議テーマは次のとおりです。
- 飼っている猫も避難できるようにするための準備
- 避難用リュックの準備
- 避難時に役立つロープの使い方
- 地震予測についての研究紹介
12月19日 オンライン防災会議
12月5日の防災勉強会で決めた家族会議と防災自由研究活動を、それぞれ2週間かけて実施しました。今回は、その内容を報告し合いました。
- 12月6日~12月18日 自由研究のための個別調査
- 個別調査研究二つのチームに分かれて、調査研究(対面)
- 12月19日 オンライン防災会議
- 個別調査研究の報告と話し合い、家族防災会議報告
家族防災会議報告
それぞれが、画像や実物をオンライン会議画面に示しながら報告し合いました。
自由研究の個別調査の報告会
自由研究は、メンバー全員で地元の防災についての調査研究をすることにしました。
前回12月5日から2週間、主に週末を使って、調査をしました。その内容を、それぞれに報告し合いました。
地元の地域の固有の環境に沿った標識や防災対策がされていることがわかりました。調査研究で公共施設のスタッフに話を聴きに行った小学生もいました。
海抜の低い地域では、海抜表示の看板が多くあります。避難場所も、まずは、近くに非難して、それから、家族で、海から離れた高台へ避難する方が良い時もあります。
駅前に防災設備が集まっています。運動場の地下に貯水施設を備えている小学校もあります。土のうステーションや、かまどベンチや、防災トイレベンチもあります。
次回は、12月下旬。最終の自由研究報告会です。
次回までに、自由研究の話し合いで出た質問や意見を参考にして、さらに自由研究をします。それから、発表用のパワーポイントを勉強して、自由研究の発表資料を作ります。この発表資料は、ジュニア防災検定の自由研究レポートとして提出する予定です。
(文・Maker’s Club 中谷敬子)