Maker’s Clubみんなの工作博物館
子育て

こどもたちが自分ではできないことを助ける

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今日は、新しいペアレントプログラムをMaker’s Clubに組み込む決意表明です(笑)。

スランプのこどもが私にそのことに気づかせてくれました。

私は、私が興味深く感じるこどもは、なんらかの才能があると信じています。

どの子にもそのような気持ちを感じるので、つまりは、こどもたち皆に才能があるわけです。

私は、学校の物差しとは異なる、その尺度でこどもたちを見て、支援してきました。

そして、彼らは、予想以上のプロセスと結果を出します。

想定外のプロセスに伴走することが私の楽しみでもあり喜びでもあります。

オーダーメイドにこだわるのは、それが理由です。

今、Maker’s Clubには、ものづくりの取り組みで、絶賛スランプ中のこどもさんが居ます。

外から見ていると、固まってじっとしているだけに見えます。

でも、頭は高速回転しているのはず。彼自身もじぶんがどうなっちゃってるのか分からないから、

言葉にもそれを表現できない。

正直、どのようにアプローチしていけばいいか、迷うところでした。

ものづくりで彼がつまづいていることは専門的には簡単なことでした。

説明すれば、彼ならすぐに理解して、自分のものにするでしょう。

そんなふうに教えることはできるかもしれないけれど、それではMaker’s Clubではない。

効率が悪くて時間がかかってもいいから、試行錯誤で自力で乗り越えたという体験にしたい。

そのために何をするのか?

Maker’s Clubで導入した、色彩心理学をベースにしたCUBICカラーセラピーで、

心のもやもやを一緒に見つめました。

そして、ひとつずつ絡まった気持ちを解きほぐしていきました。

ここで彼から聞いたこと、話し合ったことは、私への問いと、

新しい支援の核についてのヒントにもなりました。

彼が困っていることは、ものづくりそのものではなかった。

彼の学び方、教えてもらい方、作業の進め方(作業記録の扱い方)にあったのです。

集団教育に馴染まない子供たちは、

学ばせてもらい方、教えてもらい方が苦手です。

作業の進め方、計画の立て方も苦手です。

なぜ苦手か?

経験を積んでいないから。ただそれだけです。

能力がないのではない。

個別で、彼に合う、彼が受け入れられる方法で、彼にそのことを教える人が居なかった。

自分のペースで自分流でやっていきたい子どもが多いので当然です。

好きなことは自分でできてしまう彼らだから、これまでそのようなスキルを必要としなかった。

必要としないこと、自分が納得できないことは、彼らは絶対しません(笑)。

我流から、よりレベルの高いスキルや知識を使うものづくりに取り組みたいと思った時、
彼らは初めて、自分で、新しい力を身につけながら夢への山を登り始めるのですね。

私達Maker’s Clubと親御さんは、そこも一緒に支援していくことが大切なんですね。

彼らの夢の実現に、そのスキルも支援することが必要だと、彼に気づかせてもらいました。

この支援には、親御さんの支援スキルと何が子供たちに必要かの学びが求められます。

早急に、そのようなペアレントプログラムを作る必要があります。
オーダーメイドは大変です。でもやりがいがあります。
Maker’s Clubは、モノづくり実践を通じて、こどもたちが夢を掴むための考える力とタフな心を育てます。

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