概要
CraftYouthTeam(CYT)は、NPO法人メイカーズクラブが主催する工作教室にティーチングアシスタントとして関わった学生メンバーによって構成されたチームです。
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構成メンバー(2022年度):高専生6名、大学生2名、高校生1名
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現在(2023年度):高専生4名、大学生2名、社会人2名、高校生1名
2022年度の主な活動
今年度は、「第5回兵庫・関西キャタピラーSTEM賞」学生部門への応募が主な活動でした。この賞で、私たちは未来のものづくりというテーマで優秀賞を頂きました。この未来のものづくりというテーマで応募するにあたり、私たちは工作教室を軸に据えました。なぜならば、未来のものづくりを担う人材は今の子供たちであり、その子供たちに工作を教える場こそ、未来のものづくりのカギになると考えたからです。
議論と協働のかたち
私たちは主にオンラインにおいて、様々なことについてチームで議論しました。例えば、これから台頭するであろう人工知能などの先進分野が産業や社会に及ぼす影響やものづくりの時にどのようなことに重点を置くか、教室の中で伝えるべきことは何かなどです。このような議論は、10月、11月の2か月の間に合計で81通のメールと、クラウド上のワードファイルによって議論されました。驚いたことに、応募に際しての意思疎通や意見交換はすべて紙面上でなされ、チーム結成から「キャタピラーSTEM賞」に応募するまでに全員で集まって議論することはありませんでした。これは、新型コロナだけでなく、幅広いチームだからこそ集まることが難しかったことも要因だと思います。しかし、団体の新しい形の在り方のモデルを行動で示すことができたと思います。また、その可能性が、キャタピラ―STEM賞優秀賞受賞という形で証明されたと思います。結果として、技術者と学生、こどもの三者がものづくり教室を通じて交流し、相互成長できるという仕組みを提案することができました。
来年度に向けて
提案したモデルは、技術者・学生・子どもが工作教室を通じてつながる仕組みです。このモデルを、2023年度には実際の活動として展開していきます。
キャタピラーSTEM賞からいただいた奨励金を活用し、さらに広がりのある「共創のものづくり」を実現していきます!
Crafting the future!「未来を形にする!」
Makers’ Clubから
チーム名「CYT」は、「CraftYouthTeam」の略称です。この「CYT」という言葉は、SNS界隈では、「SeeYouTomorrow(また明日会おう)」を意味するのだそうです。素敵なネーミングです。そんな彼らが、彼らの思いや実践を、自分たちの言葉で語って獲得したSTEM賞、素晴らしいことです。授賞式では、第1回受賞者の現・大阪大学大学院工学研究科電気電子情報工学専攻丸山美帆子教授の講演をはじめ、受賞した方々との交流も彼らの刺激になりました。積極的に講演者や受賞者に質問に行く学生もいて心強く感じました。
ドーンセンターと共催したメイカーズクラブ祭の体験と仲間との繋がりを彼らが自分の力を発揮する場として使ってくれたこと、そして、それをキャタピラジャパンという企業が賞賛し、彼らに自信を与えてくれたことを心から賞賛します。
CYTは、男女混成、学生・社会人混成、そして、年齢の幅も広い点が、次世代の新しい社会でのキャリアデザイン力育成のモデルとなると考えています。MCはこれからも、技術者や企業、地方自治体や団体の方々の力をお借りしながら、共に彼らをはじめとする次世代に対して、様々な枠組みを超えて自由に活動できる場を提供していく使命を果たしていく決意を新たにしています。 (Makers’ Club)